外気温度と湿度→室内温度と湿度の関係について

先日、仕事で東北へ行ってきました。

家づくりの打ち合わせで数人の方とお話をする機会があり、

暖房方式による室内の乾燥具合について多く質問がありました。

皆さん家づくりを考えている方々ですので一般の方のわけですが、

お話によると、あるメーカーさんや薪ストーブなどを売っている

方々等のお話を聞いた様なのですが。

ガスや灯油など燃料は様々なのですが、ある燃料のもので暖房を行うと乾燥する?

とか、床暖房で暖房をすると乾燥するとか?らしいと聞いているようです。

詳しくは直接聞いておりませんので、どのような内容でそのような事に

なっていのかは分かりませんが。。。

ここでは少し具体的にお話をしたいと思います。

仮に冬の東北のある地方で外気5℃・湿度69%だったとします。

その空気を換気で室内に取り入れたとします。

暖房で22℃まで温度を上げたとします(室内で加湿や除湿などが行われない

絶対湿度が同じ状態)、

下記、湿り空気線図より

下の数字が乾球温度を示しており、曲線が湿度を示しており

温度5℃・湿度69%の空気(Aの状態)を22℃まで温めると

(Aから右のBの状態へとスライド)湿度は24%まで下がることとなるのです。

実際には人体からの水蒸気や洗濯物やその他の物からも水蒸気は出ますし、

すぐに家全体の空気が入れ替わるわけでもありませんから

ここまでは湿度は下がりませんが。。。

結果ですが開放型(煙突無しのポータブル灯油ストーブの場合

灯油の中の水分が室内へ排気されるので湿度が上がる)の暖房機等

ではない限り、熱源で湿度が変わるということはなりませんし、暖房方式で

湿度が変わるということは基本はありません。

※建材からの湿気が多少出入りすることで湿度が変わることは

多少あり得るとは思います

ですので基本的には熱源や暖房方式で湿度が変わることは無く、換気の状態や

生活スタイルで変わってくることが大きな要因と考えられます。