建築基準法改正
2025年4月の建築基準法改正に伴い、確認申請時に必要な設計図書が大幅に増加します。これにより、設計業務の負担が一層増えることとなりました。これを機に、法規の解説本も最新のものに入れ替え、今までスタッフに任せていたUa値計算や1次エネルギー計算も自ら行う。加えて、2次元CADからBIMへの移行を進めるとともに、自身でホームページのリニューアルにも取り組んでいます。
温熱設計の根幹に関わる数値計算については、過去にQ値計算をQペックスで行っていた経験があり、Ua値計算にも挑戦することに。今まで国のソフトには手をつけていなかったのですが、実際に操作してみると、Qペックスでの経験が活かされ、思ったよりスムーズに進めることができました。1エネ計算も手間がかかるかと思いきや、意外にもスムーズに進行、なんだこんなもんかと安心。
そしてホームページ。独立した20年前、資金も少なく時間だけはあったため、HTMLの本を片手に手探りでホームページを作成しました。当時、しっかりしたホームページを持っている事務所は少なく、そのおかげで検索上位に表示され、多くの依頼をいただきました。その後、3度のリニューアルを経てスタッフに管理を任せていましたが、今回、自身で改修を試みたところ…まさかのクラッシュ。年末にすべてが白紙となり、一瞬頭が真っ白になりました。しかし、外注するか自ら再構築するか悩んだ末、結局、20年前と同じように一から作り直すことを選択。現在、試行錯誤しながらこのサイトを構築中です。
さらに、業務の効率化と作図精度の向上を図るため、BIMの導入を決断。これまでは2次元CADとは別にパース作成ソフトを使用していましたが、どうにも作業効率が悪いと感じていました。来年度からBIMでの確認申請受付が開始されることもあり、BIMを本格的に導入。しかし、標準モデルは一般建物向けのディテールばかりで、私の事務所の設計にはフィットしません。そこで、独自のBIMモデルを構築すべく試行錯誤を続けています。
日々、業務の効率化と設計精度の向上を目指しながら、常に新しい物事を覚えなければならず困難が山積みですが、一つひとつクリアしていくと色々と見えてくるものがあるものです。