家づくりを考え始めたとき、
設計事務所・工務店・ハウスメーカーなど、いくつかの選択肢があります。
その中で「設計事務所に頼む」という選択は、少しわかりにくいものかもしれません。
札幌でも多くの設計事務所がありますが、
それぞれ考え方や進め方が大きく異なります。
この記事では、設計事務所を選ぶ際に大切にしたいポイントを、
実際の設計の進め方を踏まえながら整理してみます。
設計事務所は「図面を描く人」ではない
設計事務所というと、図面を描く人という印象を持たれることがあります。
ただ実際には、
敷地を読み取り、住まい方を整理し、
空間としてどう成立させるかを考える役割です。
形を決める前に、
「どこに居場所をつくるか」
「どの方向に視線を抜くか」
といったことを整理していきます。
「考え方」が合うかどうかが一番重要
設計事務所を選ぶ際に一番大切なのは、
実はデザインではなく考え方です。
・敷地をどう捉えるか
・どこまで対話を重ねるか
・どのように形にしていくか
この部分が合わないと、
途中でズレが大きくなってしまいます。
逆にここが合っていれば、
自然と建物の方向性も整っていきます。
敷地をどう見るかで建築は変わる
同じ土地でも、
立つ位置や見る方向によって感じ方は変わります。
風の流れや光の入り方、距離感、その土地の時間軸(過去のから現在)、文化などは、
図面だけでは分かりません。
実際に敷地に立ち、歩きながら確認することで、
建築の輪郭が少しずつ見えてきます。
完成形ではなく「過程」を共有できるか
家づくりは完成した形だけではなく、
そこに至る過程も含めてつくられていきます。
対話を重ねながら、
敷地と住まい手の両方を整理していくことで、
その場所にしかない形が見えてきます。
実際のプロジェクトでの進め方
現在進めている「蟄虫(すごもりむし)」の計画でも、
敷地に何度も足を運びながら、
クライアントとの対話を重ねて方向性を整理してきました。
冬の状態、雪解け後の状態など、
時間による変化も含めて確認することで、
少しずつ建築のあり方を探っています。
設計事務所を選ぶということは、
単に建物を依頼するのではなく、
一緒に考える相手を選ぶことでもあります。
過去の設計事例の見た目だけで判断するのではなく、
その考え方や進め方を知ることも、
結果として良い住まいにつながっていきます。
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