原生林に面した家の再生計画
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設計の相談は遠隔の打ち合わせから始まりました

敷地は原生林に面した中古住宅です。

クライアントは現在北海道には住んでおらず、最初の相談は対面ではなく、ZoomのようなWEB会議システムを使った打ち合わせから始まりました。

画面越しに敷地の様子や建物の状況を見せていただきながら、これからの暮らし方について話を聞いていきます。

この家を購入された理由はとてもはっきりしていました。
建物の裏に広がる原生林の景色です。

住宅地の中にありながら、建物の裏側には手つかずの森が残っており、その環境に惹かれてこの中古住宅を購入されたそうです。
確かに裏にはとてもきれいな景色が広がっていました。

建物はハウスメーカーで建てられた既存住宅に、後から森側へ増築が行われていました。
まずは現在の建物の状況を整理しながら、どのように手を入れていくかを一緒に考えていくことになります。

設計を進めるにあたり、まず既存建物の図面を確認しました。

中古住宅の場合、当時の図面が残っていることもありますが、今回の建物は増築部の資料があまり多くありませんでした。
いただいた図面も、建物全体の構造状況を正確に把握するには情報が足りない状態でした。

さらに、この住宅は既存住宅に対して森側へ増築が行われているため、その部分については図面だけでは状況を判断しにくいところもあります。

中古住宅の計画では、このようなことは珍しくありません。

図面だけで判断するのではなく、実際の建物の状態を確認しながら計画を進めていく必要があります。

遠隔での打ち合わせを何度か重ね、少しずつ計画の方向も見えてきました。
実際にお会いして、設計契約についても話を進めようかというタイミングでした。

そのとき、クライアントから少し気になる話が出てきました。

「実は建物が少し傾いているのですが…」

この言葉をきっかけに、建物の状態をあらためて詳細に確認することになりました。
次回は、この建物の状況についてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

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