2019
所在地 :札幌市清田区
用途 :住宅
構造 :木造
規模 :166㎡
Ua値 :0.25w/㎡k
C値 :0.4c㎡/㎡
パッシブ換気暖房住宅
Photos taken by:Hiroshi Nagai
Lapeinture – 自然を常に感じる奥行きのある住まい
公園に面した奥行きのある敷地を活かした設計
札幌市内の緑豊かな公園に面する細長い敷地。この恵まれたロケーションを最大限に活かすため、建物はカーポートと母屋を分棟とし、それらを「雁木(がんぎ)」でつなぐ構成としました。雁木によって生まれる長いアプローチは、訪れる人々に期待感をもたせ、帰宅時には余韻を感じさせる設えとなっています。
自然との対話を生む室内空間
主な居室はすべて公園の緑に面するように配置し、日常の中に非日常の風景を取り込むことを意図しました。特に、リビング空間は鳥の視線に近い高さとし、樹々の間を行き交う鳥たちと同じ目線で暮らせるようにしました。これにより、四季折々の移ろいを身近に感じられるとともに、都市にありながらも自然とつながる豊かな住環境を生み出しています。
森と住まいをつなぐ中間領域
リビングの外にはバルコニーを設け、室内と森を緩やかにつなぐ中間領域を確保しました。バルコニーは、リビングの延長としても機能し、屋内外の境界を曖昧にすることで、より開放的な空間を実現しています。また、表しの梁を森に向けて架けることで視線を自然へと誘導し、日常の中で常に緑を意識できるように考えて設計しています。
自然と共にある暮らし
この住まいは、建築を通して自然と対話しながら生活することを考えました。長いアプローチがもたらす期待感、室内に取り込まれた非日常の風景、そして森とつながる中間領域の存在。それらが融合することで、住む人に潤いと安らぎをもたらす空間を創り出しました。 この場所での暮らしが、心豊かなものとなることを願っています。
Lapeinture – A Home with Depth That Constantly Embraces Nature
Design that Maximizes the Depth of a Site Facing the Park
A narrow site facing a lush park in Sapporo. To make the most of this privileged location, the building is designed as two separate structures—a carport and the main house—connected by a "gangi" (covered walkway). This gangi creates a long approach, evoking a sense of anticipation for visitors and leaving a lingering impression upon their return.